システム開発の虎ノ巻

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<要件定義のポイント>大事なのは「想像力」

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要件定義において重要な要素と言われるともちろん色々ありますが、システム部門に必要な要素を3つ挙げよ、と言われたら即座に「業務知識」「ヒアリング力」「想像力」と私は言います。

業務をきちんと理解していなければ、いくら設計や開発のスペシャリストが揃ってシステムを作っても業務とのアンマッチを引き起こしたシステムになってしまい、結局使えないシステムになってしまうでしょう。ただし、業務知識というものは一朝一夕に身につくものではありません。ルーチン化された定型業務ならまだしも、そのユーザー特有の業務や例外業務や特定の一定期間だけという業務もあり得ます。こうした業務の場合、先例がないためベテランのSEでも経験のない全く新しいシステムにチャレンジすることになります。

このようなときに力を発揮するのが「ヒアリング力」です。相手が何を必要としているのかなど、注意深く突っ込んで聴くことによって要件を引き出していくのです。このヒアリング力は、相手が言うことをしっかり聴くという意味の「傾聴力」とは違います。傾聴力は姿勢や相槌などで相手に好感を持ってもらい、相手と良い関係を築くことを狙ったスキルのことを言いますが、ここで言う「ヒアリング力」とは、必要なことを相手から引き出す行為全般のことを指します。

次に必要なのが「想像力」です。既存システムの改修の場合であれば、既に仕様書や設計書などがあるはずで、そこから多くの情報を入手することができますが、新規にシステムを開発する場合はユーザー自身ですらそのシステムを見たことがなく、お互いに要件を上手く整理できないことが多くあります。そのような時に、持っているすべての情報を総動員して、イメージを膨らませて想像の世界で、明文化されていない行間を埋めていく活動がどうしても必要になってきます。これがなかなか上等なスキルであって、できる人はいともたやすくやってのけます。

これらの「業務知識」「ヒアリング力」「想像力」の3つの要素の中で、最も重要なのは「想像力」と考えています。なぜなら方向性(ベクトル)を決める要素は3つの中で「想像力」しかないからです。つまり、「要件定義の結果=業務知識×ヒアリング力×想像力」という式で表すことができるとすると、同じ業務知識とヒアリング力を持っていたとして、想像した方向性が異なると全く違うシステムになりかねないという意味です。

ポイント

  • 要件定義を成功に導くためには、「業務知識」と「ヒアリング力」を伸ばし、正しい「想像」をしよう。